「公共」ってなんだろう?

~学校のルールから社会を考えよう~

「公共」の本当の意味

「公共」という言葉は、私たちの社会を理解するための大切なキーワードです。一言でいうと、**「自分一人のものではなく、"みんなで"使うものや、"社会全体に"関わること」**を指します。漢字を分解すると、その意味がもっとよくわかります。

おおやけ

国や市、町など社会全体のこと

+

とも

みんなで一緒に、ということ

一番大切なのは「思いやりの心」

「公共」とは、単なるモノやルールではありません。「自分」のことだけでなく、「他の人」や「社会全体」のことを考える優しい心、それが「公共」の精神です。「次に使う人は気持ちよく使えるかな?」と想像することが、全ての基本になります。

身の回りの「公共」を探してみよう!

私たちの周りは、「公共」であふれています。これらはみんなが払った税金などで作られ、社会全体で支えられています。下のカードをクリックして、どんなものがあるか見てみましょう。

① モノ・場所

みんなで使うモノや施設

  • 学校(教室、体育館、図書室の本)
  • 公園(遊具、ベンチ、トイレ)
  • 道路、橋
  • 図書館、公民館
  • 駅、バス停

② サービス

みんなのための働き

  • 警察:町の安全を守る
  • 消防・救急:火事やケガから人々を助ける
  • ごみの収集:町をきれいにする
  • 水道:いつでもきれいな水が使える

③ ルール

みんなが守る約束事

  • 交通ルール(信号を守る、横断歩道を渡る)
  • お店でのマナー(順番に並ぶ)
  • 公園の使い方(ごみは持ち帰る)
  • 学校のルールも大切な公共のルール!

もし「公共」がなかったら…?

もし、みんなが「公共」の心を忘れて、自分勝手に行動したら、私たちの社会はどうなるでしょうか?「公共」がある社会と、ない社会を比べてみましょう。

😊 「公共」がある社会

  • 道路や公園がきれいで、みんなが気持ちよく使える。
  • ルールが守られ、みんなが安全に暮らせる。
  • 困っている人がいたら、助け合う雰囲気がある。

😥 「公共」がない社会

  • 道路はゴミだらけ、公園の遊具は独り占めされて使えない。
  • ルールを無視する人が多く、事故やトラブルが絶えない。
  • 自分のことしか考えず、ギスギスした社会になる。

まとめ:これからの社会をつくる君たちへ

「公共」について学んできましたが、最後に大切なポイントを振り返りましょう。この考え方は、私たちがより良い社会を築くための土台となります。

ポイント1:「公共」とは、**みんなで使い、みんなで支える**ものやことです。自分だけのものではありません。

ポイント2:私たちの周りには、意識していないだけで**公共の場所、サービス、ルール**がたくさんあります。

ポイント3:公共を大切にする心は、**他の人や社会への「思いやり」**の第一歩です。

学校のルールを守ることは、社会の一員として生きるための、最も身近で大切な練習なのです。今日から、身の回りの「公共」を少しだけ意識してみてくださいね。